介護職のシフトが不公平…もう我慢しない！原因と改善法、転職という選択肢も解説

2025/11/10投稿者：リニューケア

介護の現場では、「また夜勤ばかり…」「希望休が全然通らない」「なんで自分だけ連勤？」と、不公平を感じている職員が少なくありません。

真面目に働く人ほど、シフトの偏りに悩みやストレスを抱えがちです。

しかし、シフトの不公平は「運」や「我慢」で片づけてはいけません。

放置すると、体調を崩したり、モチベーションが下がったり、最悪の場合は離職につながることもあります。

この記事では、介護職のシフトに不公平が生まれる原因と、現場で実践できる改善策、そして環境を変える選択肢について、分かりやすく解説します。

介護施設では「早番・遅番・夜勤」などのシフトがありますが、特定のスタッフに夜勤や遅番が偏ることがあります。

たとえば、家庭がある職員は日勤中心で、独身の人が夜勤ばかり…というケースも多いでしょう。

一時的な調整ならまだしも、毎月同じような偏りが続けば、「自分ばかり損をしている」という不満につながります。

「子どもの行事に行きたい」「家族の予定がある」などの希望休がまったく通らないと、不満が募ります。

また、同じ時期に希望が重なった際、特定の人だけ優先されるという状況も不公平感の原因になります。

シフトが直前まで出ないと、プライベートの予定を立てられず、ストレスの元になります。

「毎回ギリギリで予定が立てられない」といった声も、介護職ではよく聞かれます。

慢性的な人員不足も不公平シフトの背景にあります。

夜勤に入れる職員が少ない、急な欠勤をカバーする人が限られているなど、一部の人に負担が集中してしまうのです。

「ベテランだから」「新人だから」という理由で、特定のスタッフばかりに負担が偏ることもあります。

また、職場の人間関係が悪いと、シフトを作る側の“えこひいき”が生まれる場合もあります。

いきなり感情的に訴えると、話がこじれてしまいます。

まずは、自分の勤務実績を冷静に見直してみましょう。

こうした数字を整理すると、感情ではなく事実に基づいて話ができるようになります。

不満を伝えるときは、「文句」ではなく「相談」として伝えるのがポイントです。

たとえば、

「家庭の事情で夜勤が週2回以上あると厳しいのですが、調整いただけませんか？」
「最近、夜勤の回数に偏りがあるように感じます。全員で分担できるように仕組みを見直せないでしょうか？」

というように、具体的かつ建設的な言い方を心がけましょう。

施設によっては、希望休のルールや夜勤回数の上限などが曖昧なままになっていることがあります。

その場合は、「シフト作成ルールを共有してほしい」と提案するのも有効です。

ルールが明確になれば、「誰かだけが得をする」という不満が減り、公平性が保たれます。

近年は、AIやアプリを使って自動的にシフトを作成できるツールもあります。

人間の感情が入らない分、公平なシフトを組みやすくなり、作成者の負担も減ります。

もし職場がアナログな紙ベースで管理しているなら、システム導入の提案をしてみるのも一つの手です。

シフトに融通を利かせてもらうためには、日常の関係性がとても大切です。

普段から感謝を伝えたり、忙しい時に助け合ったりすることで、いざという時に希望が通りやすくなります。

感情的にならないこと
　怒りや不満をそのままぶつけると、相手が防御的になります。
　「困っている」「改善したい」といった前向きな姿勢で伝えましょう。
不満を一度に言いすぎない
　複数の問題を同時に話すと、焦点がぼやけます。
　まずは最も重要な1～2点に絞って話すのが効果的です。
相手の立場を理解する
　「人手不足で大変なのは理解しています」と一言添えるだけでも、印象は大きく変わります。
　共感を示すことで、話を聞いてもらいやすくなります。
代替案を出す
　「この日は出られないけど、別日に入れます」など、代案を出すことで協力的な印象を与えられます。