2025/10/04
【介護職から病院勤務へ】転職で後悔しないために知っておくべきメリット・デメリット
「もう少し体にやさしい職場がいい」
「医療的な知識を学んでスキルアップしたい」
「病院で安定して働きたい」
こうした理由から、介護施設から病院勤務へ転職を考える方は年々増えています。
特に近年では、看護助手や医療サポート職として介護経験者を積極的に採用する病院も多く、介護士から病院へ移るルートは決して珍しくありません。
しかし、実際に転職してみると「思っていたのと違った…」と感じる人も少なくないのが現実です。
介護施設と病院では、仕事内容も職場の文化も大きく異なるからです。
この記事では、介護職から病院勤務へ転職する際のリアルなメリット・デメリットを、現場の声も交えて徹底解説します。
あなたの転職が「後悔のない選択」になるよう、じっくり読み進めてみてください。
介護職と病院勤務の大きな違いとは?
介護施設と病院、どちらも「人を支える仕事」であることに変わりはありません。
しかし、現場での役割や求められるスキル、働き方は大きく異なります。
比較項目 | 介護施設勤務 | 病院勤務(看護助手など) |
---|---|---|
主な目的 | 利用者の生活支援 | 患者の治療補助・看護補助 |
業務内容 | 食事・入浴・排泄介助、レクリエーションなど | 検査準備、移動介助、看護師の補助、環境整備など |
働く相手 | 介護が必要な高齢者 | 病気やケガで入院している患者 |
主体性 | 介護士の裁量が大きい | 看護師・医師の指示のもとで動く |
施設の特徴 | 生活の場 | 治療の場 |
つまり、病院勤務は「医療現場の一員として支える仕事」になります。
そのため、介護施設のように「利用者一人ひとりに合わせてケアを考える」よりも、チーム医療の一部として役割をこなすことが求められます。
介護職から病院勤務へ転職するメリット
① 体への負担が軽くなる場合がある
介護施設では入浴介助や移乗介助など、体力勝負の場面が多く、腰痛に悩む方も少なくありません。
一方、病院ではリフトやストレッチャーなどの医療機器が整っているケースが多く、身体的負担が軽減されることがあります。
また、入院患者の多くは医療管理が行き届いているため、急な転倒や暴力的な行動への対応が少ないのも特徴です。
ポイント
病棟によっては力仕事が少ない部署もあります。特にリハビリ病棟や療養型病院は、落ち着いた環境で働ける傾向があります。
② 医療知識・スキルが自然と身につく
病院では、医師や看護師の近くで働くため、医療的な知識が日常的に吸収できます。
バイタルチェック、医療用語、感染予防の知識など、介護施設では学べない現場経験が得られるのは大きな魅力です。
「介護だけでなく、医療にも関われるようになって視野が広がった」
「看護師さんから学ぶことが多く、自分の成長を実感できる」
― 現場で働く元介護職の声も多く聞かれます。
将来的に介護福祉士から看護師を目指すキャリアチェンジにもつながる貴重なステップです。
③ 福利厚生や給与が充実している傾向
病院は規模が大きく、経営基盤が安定している場合が多いです。
そのため、賞与(ボーナス)や退職金制度、住宅手当などが充実している傾向があります。
また、夜勤のある病棟では夜勤手当が加わり、介護施設より収入アップするケースも。
安定した収入と休暇制度の整った職場を求める方には、大きなメリットです。
病院勤務のデメリット・注意点
① 介護スキルが身につきにくい
病院では医療行為が中心のため、介護職としての主体的なケア機会が減少します。
「患者さんに寄り添ってゆっくりお話を聞く」といった時間は取りづらく、ルーチン業務中心になりがちです。
「患者さん一人ひとりと関わる時間が少なくて、寂しく感じることも」
という声も。
もし「利用者と深く関わる介護」を重視したいなら、特養やデイサービスの方が向いているかもしれません。
② 看護師や医師の指示のもとで動く
病院では医療チームの一員として働くため、常に上位職の指示で動くスタイルになります。
自分の判断で行動できる範囲は狭く、「もう少しこうしたい」と思っても実行できない場面もあります。
これは医療安全のために必要なルールですが、裁量を持って働きたいタイプの方にはストレスになる可能性があります。
③ 感染症リスクが高い
病院には、さまざまな疾患を持つ患者が来院・入院します。
そのため、感染症のリスクが高く、マスク・手袋・ガウンなどの着用は必須です。
特にインフルエンザや新型コロナ、ノロウイルスの流行期は注意が必要です。
ただし、病院では感染対策マニュアルが徹底されているため、ルールを守れば安全性は確保できます。
④ 介護福祉士としてのキャリアが進みにくい
病院は医療職中心の組織のため、介護福祉士としての専門性を深めにくい傾向があります。
昇進や資格手当が看護師・臨床職寄りになるケースもあり、「将来ケアマネジャーや施設長を目指したい」という人には不向きかもしれません。
病院勤務での主な職種と仕事内容
① 看護助手(もっとも多い転職先)
-
入院患者の身の回りのケア(食事・排泄・清拭など)
-
ベッドメイキング、リネン交換
-
車椅子やストレッチャーでの移動介助
-
環境整備、備品管理
-
看護師の指示に基づく業務補助
介護で培った「寄り添う力」「観察力」「体位変換などの介助スキル」がそのまま活かせます。
病院によっては看護助手から正職員登用や資格支援制度を設けているところもあります。
② 看護師を目指すステップとして
看護助手として働きながら、通信制や夜間の看護専門学校に通う人も増えています。
介護経験を活かして医療職へ進むキャリアチェンジは、今後ますます需要が高まる分野です。
看護師資格を取得すれば、
-
直接的な医療行為ができる
-
給与水準が上がる
-
キャリアの選択肢が広がる
といった大きなメリットがあります。
転職を成功させるための3つのポイント
① 自分のスキルと経験を棚卸しする
まずは、介護職で培ったスキルを整理しましょう。
たとえば…
-
コミュニケーション力
-
身体介助スキル
-
状況判断・観察力
-
チーム連携力
これらは病院でも高く評価されるスキルです。
履歴書や面接で、「どんな場面で発揮したか」を具体的に伝えましょう。
② 譲れない条件を整理しておく
「夜勤なしがいい」「給料を重視したい」「通勤時間を短くしたい」など、自分の中で優先順位を明確にすることが成功のカギです。
条件があいまいなまま応募すると、ミスマッチにつながります。
希望条件を整理したうえで、転職先を探しましょう。
③ 介護職に特化した転職サイト・エージェントを活用する
病院勤務といっても、未経験OKの看護助手求人もあれば、医療経験が求められる職場もあります。
自分に合う求人を見つけるには、介護職に特化した転職サイトを活用するのが近道です。
たとえば「リニューケア」では、介護資格を活かして働ける病院・クリニックの求人を多数掲載。
条件に合った非公開求人の紹介や、履歴書・面接サポートも無料で受けられます。
転職は一人で抱え込まず、プロのサポートを活用するのが◎です。
こんな人に病院勤務はおすすめ!
-
腰痛など体の負担を減らしたい
-
医療的なスキルを学びたい
-
安定した職場で長く働きたい
-
将来、看護師や医療職を目指したい
逆に、
-
利用者とじっくり関わりたい
-
自分の裁量でケアをしたい
という方は、介護施設や小規模多機能型などの方が向いているかもしれません。
まとめ:介護経験は、病院でも必ず活かせる!
介護職から病院勤務への転職は、医療現場を学びながらキャリアを広げる大きなチャンスです。
確かに環境は違いますが、介護で培った「寄り添う力」「観察力」「優しさ」は、どんな職場でも通用します。
転職を考えるときは、
-
自分がどんな働き方をしたいのか
-
どんなスキルを伸ばしたいのか
を明確にし、納得のいく選択をしましょう。
そして、あなたの経験を活かせる病院求人を探すなら、介護職専門の転職サイト「リニューケア」をぜひチェックしてみてください。
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