2025/09/03
友人の結婚式や親族の葬儀に行けない…介護職の現実と解決法
「友人の結婚式に招待されたのに、シフトが変えられず泣く泣く欠席した」
「親戚のお通夜が夜勤と重なり、駆けつけられなかった」
介護の現場で働く方なら、一度はこうした経験をしたことがあるのではないでしょうか。
冠婚葬祭は一生に一度の大切な場面です。
しかし、介護職は人手不足やシフト制の影響で、どうしても優先順位が「仕事>プライベート」になりがちです。
そこで本記事では、
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介護職で冠婚葬祭に休めないのは普通なのか?
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法律や就業規則でどうなっているのか?
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それでも休みたいときの対処法は?
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最後の選択肢としての転職について
を、わかりやすく解説します。
介護職はなぜ冠婚葬祭で休めないのか?
まず、なぜ介護職は他の業界に比べて休みにくいのでしょうか?
1. シフト制で「代わり」がいない
介護施設は 24時間365日稼働しているため、必ず誰かがシフトに入らなければなりません。
特に小規模施設や人員不足の職場では、ひとり休むと業務が回らなくなるケースも。
2. 人手不足が深刻
厚生労働省の調査でも、介護業界は慢性的な人材不足。
「代わりの人を入れようにもシフトが埋められない」 → 結果、休めない雰囲気が漂うのです。
3. 職場文化や風土
「急に休むのは迷惑」という空気が根強い施設もあります。
本来は慶弔休暇などを使えるはずでも、上司や同僚の反応を気にして申請をためらう人も少なくありません。
法律と就業規則:冠婚葬祭の休みは義務ではない
意外に知られていないのですが、実は…
法律で「冠婚葬祭の休みを与えなければならない」とは決まっていません。
つまり、冠婚葬祭での休暇は「会社の就業規則次第」というのが現実です。
慶弔休暇は会社の裁量
多くの企業では「モデル就業規則」に沿って、以下のような慶弔休暇を定めています。
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本人の結婚:5日程度
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子どもの結婚:2日程度
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配偶者・親・子の死亡:5日程度
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祖父母・兄弟姉妹の死亡:2日程度
しかしこれはあくまで「努力義務」であり、設けない会社もあります。
有給休暇で代替できる
もし慶弔休暇がない場合は、年次有給休暇を使うことが可能です。
有給は労働者の権利なので、会社は取得を拒否できません。
それでも休めないときの具体的な対応策
「規定では休めるはずなのに、実際には休みにくい…」
そんなときにできることを整理します。
1. 就業規則を確認する
まずは必ず就業規則をチェック。
慶弔休暇の有無や、対象となる親族の範囲、日数を確認しておきましょう。
2. 上司や総務に相談する
「大切な冠婚葬祭なので休みたい」という気持ちは正直に伝えてOK。
代わりのシフト調整を上司と一緒に考えることで、休みやすくなる場合もあります。
3. 有給休暇を使う
慶弔休暇がない職場では、年次有給休暇を利用しましょう。
取得は労働者の正当な権利。断られた場合は労基署に相談する手もあります。
4. 同僚や家族と協力する
「夜勤明けにだけ顔を出す」
「家族に代理で通夜に出てもらう」
など、柔軟に分担する方法もあります。
5. どうしても改善しないなら転職も検討
「何度も相談したのに休めない」
「人生の大切な場に毎回行けない」
そんな状況が続くなら、職場を変えることも前向きな選択です。
冠婚葬祭で休める介護職場を選ぶポイント
転職を考えるなら、次の点を重視すると良いでしょう。
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就業規則が整っているか(慶弔休暇制度あり)
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人員配置に余裕があるか
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シフト調整の柔軟さ(希望休が通りやすいか)
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従業員の定着率が高いか
求人票だけでは分かりにくいため、転職サイトやエージェントを活用して、内部情報を収集することが大切です。
リニューケアを活用して「休める職場」へ
介護職として働き続けたいけれど、冠婚葬祭にも参加できる環境で働きたい。
そんな方には、転職サービス「リニューケア」が役立ちます。
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慶弔休暇や有給消化率など、制度面を重視して求人を紹介
-
実際に働いているスタッフの声をもとに、休みやすさをチェック
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希望条件を伝えるだけで、代わりに求人を探してくれる
「大切な人の結婚式やお葬式を諦めたくない」
そう感じている方にとって、リニューケアは心強い味方です。
まとめ
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冠婚葬祭の休みは法律で義務づけられていない
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慶弔休暇の有無は就業規則次第
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有給休暇の利用や相談で解決できる場合もある
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それでも休めない職場なら、転職も前向きな選択肢
介護職は「人を支える」やりがいの大きな仕事ですが、自分や家族の人生の節目を犠牲にする必要はありません。
少しでも「今の職場では無理かも…」と感じたら、リニューケアを活用して、新しい一歩を踏み出してみませんか?
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