2025/11/10
介護職はなぜ入れ替わりが激しい?離職率の高い職場の特徴と、転職で後悔しない見極め方
介護の仕事は「やりがいがある」「人の役に立てる」といったポジティブなイメージがある一方で、「人の入れ替わりが激しい」という現実もよく聞かれます。
求人サイトを見ても、同じ施設が何ヶ月も求人を出し続けている…そんな経験はありませんか?
実は、介護業界全体で離職率の高さが慢性化しているのです。
では、なぜ介護職では入れ替わりが激しいのか?
そして、転職を考える際に「長く働ける職場」をどう見極めればいいのか?
この記事では、介護職の入れ替わりが激しい本当の理由と、失敗しない職場選びのコツをわかりやすく解説します。
1.介護職の入れ替わりが激しい理由とは?
① 慢性的な人手不足
介護業界は、全国的に人手不足が深刻です。
厚生労働省のデータによると、介護職員の有効求人倍率は3倍以上(つまり1人の求職者に3件以上の求人)という異常な水準が続いています。
このような状況では、現場の1人あたりの業務負担がどうしても重くなります。
人が足りない → 残業が増える → 体力的・精神的に限界 → 退職
という悪循環が起こりやすくなるのです。
② 人間関係のトラブルが多い
介護業界の離職理由の第1位が「人間関係の問題」。
どの職場にも多少のトラブルはありますが、介護現場では立場や年齢の違いが大きく、意見がぶつかりやすい環境でもあります。
-
ベテラン職員の指導が厳しすぎる
-
意見を言いにくい空気がある
-
シフトや休みの融通が利かない
-
派閥やグループが存在する
こうした小さなストレスが積み重なり、「もう無理かも」と感じてしまう職員も少なくありません。
③ 業務の負担が大きい
介護の仕事は、体力も精神力も必要です。
排泄介助・入浴介助・夜勤など、日常的にハードな業務が続く中で、利用者さんの命を預かる責任も背負います。
また、感情的な対応やクレーム対応など、「感情労働」の側面も強いため、精神的に疲弊してしまうケースも多いです。
④ 施設の体制や方針が合わない
施設によって業務の進め方やケア方針は大きく異なります。
特に、入退所が多い老健やショートステイでは、利用者との関係が深まりにくく、「もっと一人ひとりと向き合いたい」と感じている人には物足りなく感じる場合もあります。
一方で、特養やグループホームなど、長期的に関わる施設を希望する人もおり、自分のやりたい介護とのズレが離職につながることもあります。
⑤ 経営者・管理者の意識不足
経営者や管理職が、現場の声に耳を傾けない職場も存在します。
「人が辞めてもすぐ補充すればいい」という意識では、職員の定着率は上がりません。
スタッフの意見を取り入れ、待遇や環境改善に動いてくれる施設かどうか。
ここが、長く働ける職場かどうかの分かれ道になります。
2.入れ替わりが激しい職場のサイン
では、求人情報や面接時にどんな点を見れば「離職率が高い職場」を見抜けるのでしょうか。
以下のポイントをチェックしてみましょう。
常に求人を出している
いつ見ても募集している施設は、人が定着していない証拠かもしれません。
もちろん新規オープンや事業拡大の場合もありますが、何年も連続で求人を出している場合は要注意です。
給与が相場と極端に違う
給与が極端に低い場合は、職員の待遇を軽視している可能性があります。
逆に、相場より異常に高い求人も危険信号。
「高給与で釣るけど実際は激務」「夜勤回数が異常に多い」など、裏があるケースもあります。
「無資格OK」「即日採用」などを強調
これも人手不足を埋めるための緊急対応である場合が多く、定着率の低さが背景にあることも。
教育体制が整っていない職場では、新人がすぐ辞める → また募集、という悪循環が起こっています。
利用者への対応が雑・冷たい
見学の際、職員が忙しそうで利用者に優しく声をかけられていない…。
そんな様子が見られたら、スタッフに余裕がないサイン。
利用者へのケアの質が下がっている職場では、働く側のストレスも高くなります。
精神論が多い
「気合いで頑張れ」「やる気があれば大丈夫」など、精神論で押し切る職場も要注意。
制度や環境の改善がされず、結局現場の負担が増えていく傾向があります。
3.離職率の高い職場を避けるための見極め方
面接・見学で雰囲気を確認する
面接では「待遇面」だけでなく、現場の空気感にも注目しましょう。
-
職員同士が笑顔で会話しているか
-
利用者に対する言葉遣いが丁寧か
-
面接官の対応が誠実か
これらの印象から、職場全体の雰囲気や方針が見えてきます。
また、「スタッフの平均勤続年数」などを質問するのもおすすめです。
自分のやりたい介護を明確にする
入退所の多い老健よりも、じっくり寄り添えるグループホームが合う人もいます。
自分がどんなケアを理想としているのかを整理しておくことで、「思っていたのと違う」というミスマッチを防げます。
求人サイトで口コミや離職率を確認
最近は、介護業界の口コミサイトやSNSでもリアルな情報が集まります。
「リニューケア」でも、各施設の特徴や職員の声を丁寧に掲載しているので、応募前に雰囲気をつかむのに役立ちます。
他施設と比較して検討する
1つの求人だけで判断せず、複数の施設を見比べることで違いが見えてきます。
給与だけでなく、教育体制・残業時間・シフトの融通・人間関係の口コミなど、総合的に判断しましょう。
4.実際に働いてみて「合わない」と感じたら
すぐ辞める前に、冷静に状況を整理
入社後すぐは、どの職場でも慣れないことが多くストレスを感じるものです。
ただし、「明らかに異常」と感じる場合は早めの判断も必要。
-
明確なパワハラやいじめ
-
労働時間が契約と違う
-
夜勤明けでも休みが取れない
-
給与の未払い・サービス残業
こうしたブラックな環境では、無理に続けることはおすすめできません。
相談できる相手を見つける
一人で抱え込まず、信頼できる同僚やケアマネ、転職エージェントに相談を。
特に転職エージェントを活用すれば、あなたに合った環境の職場を客観的に紹介してもらえます。
次に活かすための振り返りを
「なぜ自分はこの職場で続けられなかったのか?」を整理することで、次に応募する際に自分に合う職場像が見えてきます。
5.長く働ける職場を選ぶために
介護業界は離職率が高いと言われますが、定着率の高い施設も確かに存在します。
そうした職場には共通点があります。
-
スタッフ同士が助け合う文化がある
-
教育体制が整っている
-
管理者が現場に寄り添っている
-
シフト希望が通りやすい
-
評価・昇給制度が明確
「人を大切にしている職場」は、スタッフにも自然と笑顔が生まれ、利用者にも良いケアが提供できます。
これこそが、長く続く職場の本質です。
6.転職で失敗しないために「リニューケア」を活用しよう
介護業界の転職では、求人票だけで判断するのは危険です。
だからこそ、現場の実態を知ることが何より大切。
「リニューケア」では、
-
現場職員の口コミ情報
-
定着率や雰囲気の分析
-
面接で聞くべき質問リスト
などをもとに、あなたに合った職場を丁寧に紹介しています。
「またすぐ辞めたくない」「安心して長く働ける職場を見つけたい」
そう思ったら、まずはリニューケアに無料登録してみてください。
あなたの希望に合う職場探しを、経験豊富なキャリアアドバイザーが全力でサポートします。
まとめ
介護職の入れ替わりが激しい理由は、
-
人手不足
-
人間関係
-
業務負担
-
経営方針
といった要素が複雑に絡んでいます。
しかし、転職前に正しい情報を得て、見極めのポイントを押さえれば、長く安心して働ける環境を見つけることは十分可能です。
無理して合わない職場に留まる必要はありません。
あなたのスキルと優しさを活かせる場所は、必ずあります。
まずは一歩、「リニューケア」で探してみませんか?
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