2025/05/28
なぜ介護職は給料が低いの?その理由と年収をアップさせる7つの現実的な方法【今すぐできる対策も紹介】
介護職は「やりがい」はあるのに「収入面で不安」な仕事?
「人の役に立てる」「やりがいがある」
そんな声が多く聞かれる介護職ですが、一方で「給料が安い」「生活が厳しい」といった切実な声も後を絶ちません。
実際、令和6年(2024年)のデータによると、処遇改善加算を取っている介護事業所に勤める常勤介護職員の平均月収は約33万8,200円。
前年比で約4.3%の上昇があったとはいえ、基本給は約25万3,810円と、他業界と比べて特別高いわけではありません。
にもかかわらず、介護業界は人手不足が深刻。
慢性的な業務過多の中で、頑張っても頑張っても給料が大きく増えないことに、やり場のない不満を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
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なぜ介護職の給料が低いのか?
-
どうすれば年収アップできるのか?
をわかりやすく解説。
介護職としてより良い収入と働き方を目指したいあなたに向けた、現実的な対策をご紹介します。
介護職の給料が安い5つの構造的な理由
1. 介護報酬制度によって収入が制限されている
介護職の給料は「介護保険制度」に基づく報酬(=介護報酬)によって支えられています。
介護サービスごとに「点数(単位)」が決まっており、それに応じて施設が国からお金を受け取る仕組みです。
つまり、どれだけ一生懸命働いても、報酬の上限は制度上で決まっているため、大幅な昇給が難しいのが現実です。
施設側が自由にサービス単価を上げられないため、職員の給料にも限界があるのです。
2. 施設や法人自体が赤字経営に苦しんでいる
高齢者施設の運営は、コロナ禍や物価高騰の影響を受けやすく、赤字の事業所も増えています。
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入居率の低下
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人件費や光熱費の高騰
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感染症対策費の増加
これらが重なり、利益が出しにくくなっています。
さらに、施設数が急増しており、利用者の奪い合いに。
集客のために広告費や紹介料もかさみ、人件費に回せるお金が限られてしまうのです。
3. 介護職の成果は数字で評価しにくい
営業や販売の仕事のように「売上」などの明確な指標がないのが介護の現場。
利用者の生活の質(QOL)向上という目に見えにくい成果に対し、定量的な評価がしづらいため、給与に反映されにくい傾向があります。
その結果、「あの人は頑張っているけど、給料は一緒」という不公平感が生まれることも。
4. 非正規雇用が多く、待遇に差がある
介護職の約半数が非正規雇用(パート・派遣)であると言われています。
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子育て中で夜勤ができない
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在宅介護と両立している
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体調的にシフト制が難しい
といった理由から正社員になれない方も多く、給与水準も必然的に低くなってしまいます。
また、福利厚生やボーナス、昇給のチャンスなどにも差が出やすいです。
5. 人手不足によるコスト増で、職員に還元しにくい
人手不足を解消するために、多くの施設が
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求人広告費
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派遣会社・人材紹介会社への紹介料
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採用イベントの出展費用
などに多くのコストをかけています。
つまり、せっかく雇っても、その分のコストが給与に回らず、既存職員の待遇改善が後回しになるケースも少なくありません。
介護職で年収アップするための7つの具体的な方法
ここからは、今の状況を少しでも良くするための「収入アップ術」をご紹介します。
できることから1つずつ試してみましょう。
① 資格を取得してスキルアップ
給与は資格によって明確に差がつきます。
たとえば平均月収は以下のとおり
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無資格:268,680円
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初任者研修:300,240円
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実務者研修:302,430円
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介護福祉士:331,080円
資格手当が付く施設も多く、キャリアアップに直結します。
無資格の方は「初任者研修」から始め、ステップアップしていきましょう。
② 経験年数を重ねて昇給を目指す
介護業界は、経験が評価されやすい世界です。
勤続年数が上がることで、以下のように給料も増えていきます
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1年目:280,550円
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5年目:305,970円
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10年目:322,990円
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20年以上:371,640円
経験と信頼は強力な武器。
長く働ける職場を選ぶことも収入アップの近道です。
③ 夜勤回数を増やす
夜勤ができる方は、ぜひ回数を増やすことを検討してみてください。
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1回あたりの夜勤手当:10,000〜15,000円
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月10回夜勤すれば、手当だけで10万〜15万円
最近では夜勤専従の正社員求人も増えており、年収400万円以上も夢ではありません。
④ 役職に就いてマネジメントに挑戦する
フロアリーダー、ユニットリーダー、主任、施設長など、役職者になることで役職手当が支給され、給与がアップします。
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管理職の平均給与:356,570円
マネジメントに興味がある方は、積極的にチャレンジしてみましょう。
⑤ 給与交渉してみる
「実績を積んできたのに給料が上がらない」と感じたら、思い切って上司に相談してみるのも一つの手です。
評価ポイントを具体的に伝えたり、転職の可能性を匂わせることで、待遇改善が進むこともあります。
交渉は勇気がいりますが、行動すれば変わる可能性があります。
⑥ 副業・Wワークで収入源を増やす
最近では、介護職でも副業を認める施設が増えています。
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休みの日にコンビニや接客業でバイト
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自宅でライティングや動画編集などの在宅ワーク
時間の管理は必要ですが、スキル次第で月数万円の副収入を得ることも可能です。
⑦ 高待遇の職場へ転職する
最も即効性があるのが「転職」です。
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昇給制度がしっかりしている
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夜勤手当や資格手当が充実している
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評価制度が明確
このような職場は、実際に存在します。
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