2025/09/10
療養・急性期・回復期…病棟で変わる看護助手の仕事とは?転職前に知っておきたいポイント
「看護助手の仕事に興味はあるけれど、病棟によってどんな違いがあるの?」
「介護職の資格は持っているけれど、自分に合う病棟がどこなのかわからない…」
そんな疑問や不安を持つ方は多いのではないでしょうか。
看護助手は、資格がなくても始められる職種として人気ですが、実際に働く病棟によって仕事内容や雰囲気は大きく変わります。
療養病棟と急性期病棟、回復期病棟、障害者病棟、一般病棟など、それぞれに求められる役割や向いている人の特徴があります。
この記事では、病棟ごとに異なる看護助手の仕事内容ややりがい、向いている人の特徴をわかりやすく解説します。
転職を検討している介護資格有資格者の方にとって、自分に合う働き方を見つけるヒントになれば幸いです。
看護助手とは?基本的な役割と魅力
看護助手は、医療現場で看護師のサポートを行いながら、患者さんの療養生活を支える仕事です。
医療行為は行いませんが、食事・入浴・排泄の介助やシーツ交換、病室の清掃など、患者さんにとって欠かせない存在です。
看護助手の魅力
-
無資格・未経験から始められる
-
患者さんとじっくり関われる
-
病棟によって介護・医療どちらにも触れられる
-
介護職からのキャリアチェンジがしやすい
介護資格を持っている方にとっては、その経験を生かしつつ医療現場で働けるのが大きなメリットです。
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療養病棟での看護助手の仕事
療養病棟は、急性期治療を終えた患者さんが長期的に療養する病棟です。
主な仕事内容
-
食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介助
-
シーツ交換、病室清掃、配膳・下膳など環境整備
-
患者さんの話し相手、生活支援全般
特徴
-
慢性期患者さんが多く、長期入院が前提
-
介護に近いケアが中心
-
患者さんとじっくり向き合える
向いている人
-
思いやりを持って寄り添える人
-
コツコツした支援が得意な人
-
チームで協力しながら働ける人
介護施設での経験をそのまま生かしやすいため、介護資格を持っている方がスムーズに活躍できる病棟です。
地域包括ケア病棟での看護助手の仕事
地域包括ケア病棟は、急性期治療を終えた患者さんが在宅復帰を目指す病棟です。
主な仕事内容
-
清拭、入浴、食事介助、排泄介助など日常生活援助
-
病棟清掃、物品補充など環境整備
-
リハビリのサポート、ナースコール対応
-
看護師・リハビリスタッフとの連携
特徴
-
在宅復帰を意識した支援が多い
-
リハビリや地域との連携が重視される
-
幅広い患者層に関わることができる
向いている人
-
在宅ケアや地域連携に興味がある人
-
リハビリや自立支援を支えたい人
-
多職種と連携しながら働きたい人
「介護」と「医療」の両方に触れながら、患者さんの退院後を見据えて働けるのが魅力です。
障害者病棟での看護助手の仕事
障害者病棟では、重度の障害や難病を抱える患者さんが長期入院します。
主な仕事内容
-
食事・排泄・入浴などの身体介助
-
シーツ交換、病室清掃など環境整備
-
医療器具の準備・洗浄、カルテ運搬など
特徴
-
医療依存度の高い患者さんが中心
-
人工呼吸器や気管切開など高度なケアが必要
-
きめ細やかな介助が求められる
向いている人
-
丁寧で落ち着いた対応ができる人
-
医療現場で専門性を高めたい人
-
精神的なタフさがある人
高度な医療機器を扱う現場で経験を積めるため、将来的に看護師や専門職を目指す人にもおすすめです。
急性期病棟での看護助手の仕事
急性期病棟は、手術や治療を必要とする患者さんが入院する病棟です。
主な仕事内容
-
食事・入浴・排泄介助、体位交換など
-
病室清掃、医療器具の洗浄・管理
-
手術前後の物品準備、搬送補助
-
入退院時のサポート
特徴
-
患者さんの容態が急変しやすい
-
スピード感のある対応が必要
-
看護師との連携が非常に重要
向いている人
-
テキパキ動くのが得意な人
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緊急対応にも冷静に対処できる人
-
医療現場でのキャリアを積みたい人
常に緊張感のある現場ですが、その分学びが多く、スキルアップにつながる病棟です。
回復期病棟での看護助手の仕事
回復期病棟は、リハビリを中心に患者さんの生活復帰を支援する病棟です。
主な仕事内容
-
食事・入浴・排泄などADL(日常生活動作)の介助
-
リハビリへの声かけや見守り
-
多職種カンファレンスへの参加
-
家族への介護支援・相談対応
特徴
-
患者さんの回復を間近で見られる
-
リハビリスタッフと連携できる
-
退院支援に関われる
向いている人
-
患者さんの成長や回復を支えたい人
-
コミュニケーションを大切にできる人
-
家族へのサポートにも関心がある人
「患者さんができなかったことを再びできるようになる瞬間」を見守れるのは、回復期病棟ならではのやりがいです。
一般病棟での看護助手の仕事
一般病棟は、幅広い病状の患者さんが入院する病棟です。
主な仕事内容
-
食事・入浴・排泄介助など身の回りの世話
-
病室清掃、シーツ交換、物品整理
-
看護師の補助(カルテ整理、診察室への誘導など)
特徴
-
多様な患者さんに関われる
-
病院全体の基盤を支える役割
-
名称が施設によって異なる(看護アシスタントなど)
向いている人
-
幅広い経験を積みたい人
-
柔軟な対応ができる人
-
将来的に別の病棟にキャリアチェンジしたい人
一般病棟は「看護助手の登竜門」としても位置づけられることが多く、経験を積みやすい環境です。
看護助手のキャリアアップと転職のポイント
看護助手として働きながら、介護福祉士や看護師など、さらに専門性の高い資格を目指す人も多いです。
キャリアアップのステップ例
-
看護助手として経験を積む
-
介護福祉士や初任者研修を取得
-
病棟での経験を生かし看護学校へ進学
-
看護師やケアマネジャーとして活躍
転職のポイント
-
自分の性格や強みと合う病棟を選ぶ
-
無理のない勤務体制を確認する
-
キャリアアップのサポートがある職場を選ぶ
まとめ:自分に合う病棟で看護助手として輝こう
看護助手は、病棟ごとに仕事内容や求められる力が大きく異なります。
-
療養病棟:じっくり寄り添いたい人におすすめ
-
地域包括ケア病棟:在宅復帰支援に関わりたい人におすすめ
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障害者病棟:きめ細かいケアや医療依存度の高い患者さんを支えたい人におすすめ
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急性期病棟:スピード感ある現場で成長したい人におすすめ
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回復期病棟:患者さんの回復をサポートしたい人におすすめ
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一般病棟:幅広い経験を積みたい人におすすめ
転職を考えている介護資格有資格者の方は、ぜひ自分の性格や将来像に合わせて病棟を選んでみてください。
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専門のアドバイザーが一緒にキャリアプランを考え、安心して転職活動ができるようサポートします。
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