2025/12/01
介護職の志望動機で落ちない人の共通点|経験者が選考を突破するための伝え方と例文集【面接官に刺さる】
介護の転職活動では、志望動機は必ずチェックされる大切なポイントです。
履歴書でも面接でも「なぜうちの施設を選んだのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」「今後どんなキャリアを描いているのか」を明確に伝えられる人ほど、選考通過率が高くなる傾向があります。
同じ介護職経験者でも、志望動機が曖昧だと印象に残らず、評価につながりません。
一方で、過去の経験・転職理由・応募先への共感・キャリアプランを組み合わせて論理的に伝えられると「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる確率が大きく上がります。
では、選考を突破する志望動機はどう作ればいいのか。
本記事では、介護の現場で働いてきた経験者だからこそ伝えられる内容をしっかり盛り込み、面接官に響く志望動機を作るためのコツを徹底解説します。
志望動機の構成、注意点、実際に使える例文、経験別アレンジ方法を紹介し、最後には内定を近づける応募戦略も解説します。
この記事を読み終わる頃には「なにをどう書けば評価されるのか」が明確になり、選考に自信を持って臨めるはずです。
1|介護職・経験者の志望動機は「4つの構成」が肝心
志望動機を作る際は、以下の4つを入れることで説得力が大きく増します。
-
職務経歴(どこで何をしてきたか)
-
退職・転職理由(前向きな理由)
-
応募先を選んだ理由(理念・取り組みなどに共感)
-
今後のキャリアプラン(応募先でどのように成長・貢献したいか)
この4つが揃っていると、「経験のある介護職として即戦力で働ける」「挑戦したい内容が施設の方針と合っている」という印象を与えることができます。
逆に、落ちやすい志望動機の典型例は以下です。
・一般的すぎる(どこの施設でも使い回せる文章)
・前職への不満を中心に語ってしまう
・「学びたい」「成長したい」だけで終わっている
・施設ごとの違いに触れていない
選考担当者は、応募者が本気で自分たちの施設を選んでいるかどうかを敏感に見ています。
「その施設だからこそ応募した理由」を盛り込むことが、採用側に響く志望動機になるのです。
2|志望動機に書く職務経歴は「抽象的ではなく具体的に」
「これまでの経験を活かしたい」だけでは弱く、次のポイントを意識すると一気に伝わりやすくなります。
・経験年数(例:デイサービスで4年・特養で8年 など)
・担当業務(身体介助/レクリエーション/認知症ケア/家族との連携など)
・成果・役割(主任・後輩指導・利用者満足度向上・離床率改善など)
例)
「特別養護老人ホームで10年間、認知症ケアを中心に働き、3年間はリーダーとして新人教育も担当していました」
ここまで記載されていると、応募者の強みがはっきり伝わります。
3|退職理由は「不満」ではなく「前向きな目的」を中心に
採用担当者が最も嫌うのは、前職への悪口や不満ばかりの転職理由です。
どれほど気持ちとしては大変な経験があったとしても、志望動機で伝えるべきは以下のような前向きな理由です。
・より利用者主体のケアを実現したい
・専門性を高めたい
・マネジメント経験を活かしたい
・キャリアアップに挑戦したい
・働き方やサービスの方向性が自分の志向と合っている
例)
「これまでの経験を活かしつつ、より利用者一人ひとりに寄り添ったケアに取り組める環境で働きたいと考え、転職を決意いたしました」
こうした表現は、熱意と向上心を感じさせます。
4|応募先を選んだ理由は「情報源」を含めると強くなる
採用担当者は、応募者がどれだけ施設について調べているかをよく見ています。
「理念に共感した」というだけでは弱く、「なぜ」「どの情報から」が必要です。
例)
「施設見学で、職員と利用者さまが笑顔で会話している雰囲気に魅力を感じました」
「ホームページに掲載されていた〇〇の取り組みに強く共感しました」
調べた・見学した・体験した情報を根拠にすることで信頼性が上がります。
5|入職後のキャリアプランで「将来像」を描く
採用担当者は「長く働いてくれるか」を重視します。
だからこそ、将来像を志望動機に入れると評価が上がります。
例)
・ケアマネージャーを目指したい
・認知症ケアの専門性を高めたい
・介護リーダーとして職員育成にも携わりたい
・終末期ケアに力を入れたい
曖昧な「頑張ります」ではなく、目指したい方向性を示すことが重要です。
6|経験者向けケース別の志望動機例文
ここからは実際に使える例文を紹介します。
経験内容や応募先の特徴に合わせて調整すると効果的です。
例文①:キャリアアップを目指す場合
「訪問介護での勤務を通して、利用者さま一人ひとりの生活に深く寄り添うケアの大切さを実感してきました。より幅広い支援に携わりたいと考えるようになり、特別養護老人ホームへの転職を決意いたしました。貴施設が掲げる『相手を思いやるケア』という理念に深く共感しており、これまでの経験を活かしながら、より高度なケアの提供に貢献したいと考えております。」
例文②:マネジメント経験を活かしたい場合
「前職では介護福祉士として利用者さまへの支援を行う傍ら、後輩スタッフの指導や運営サポートにも携わってまいりました。現場業務だけでなく職員全体の成長に関わることにやりがいを感じ、今後はマネジメント面でも力を発揮したいと考えるようになりました。貴施設の『チャレンジ精神を尊重する』という理念に魅力を感じており、これまでの経験を活かしながら、よりよい職場づくりに貢献したいと考えております。」
例文③:専門性を高めたい場合
「有料老人ホームで4年間勤務する中で、要介護度の高い方がその人らしく生活を送れるよう支援することに強いやりがいを感じてきました。特に認知症ケアに関心が強く、専門性をさらに高めたいと考えております。チームケアに定評のある貴施設の取り組みに魅力を感じており、これまで培ってきた経験を土台にしながら、さらなる専門性の向上と利用者さまの生活支援に貢献していきたいと考えております。」
7|資格を活かした志望動機例文2選
介護福祉士の資格を活かすケース
「介護福祉士としてグループホームで勤務し、生活支援や家族との連携に携わってきました。地域密着型ケアに取り組む貴施設の方針に共感しており、これまでの経験と専門性を活かしながら貢献したいと考えております。」
ホームヘルパー2級の資格を活かすケース
「訪問介護の現場で多くの利用者さまの生活支援に携わってきました。利用者さまが住み慣れた環境で過ごすことを重視する貴施設の方針に惹かれており、これまでの経験を活かしながら成長していきたいと考えております。」
8|志望動機を強くする3つの最終チェック
-
「誰でも言える内容」になっていないか
-
「応募先だからこそ」の理由が書かれているか
-
「どう貢献できるのか」が明確か
この3点を満たしていれば、面接官の心に届く志望動機になります。
9|志望動機ができたら、求人の選び方も重要
介護職は施設によって、ケア方針・人員配置・キャリアパス・研修制度・人間関係などが大きく異なります。
同じ志望動機でも、マッチする職場かどうかで仕事の満足度は大きく変わります。
・認知症ケアを伸ばしたいのか
・マネジメントに挑戦したいのか
・夜勤を増やしたい/減らしたいのか
・ワークライフバランスを重視したいのか
希望に合う施設を選ぶことが転職成功の鍵です。
もし、志望動機の作成や求人の選び方に不安がある場合は、リニューケアの転職サポートを活用することで、希望に合う職場を見つけやすくなります。
10|最後に|志望動機は「自分の介護観」を言語化するチャンス
志望動機は「自分がどんな介護をしたいのか」を形にする作業です。
その言葉が明確になるほど、転職活動は成功しやすくなります。
・経験をどう活かしたいのか
・どんなケアを目指したいのか
・どんな環境で働きたいのか
この3つが一致する職場を選ぶと、仕事の満足度は大きく変わります。
自分らしく働ける職場を見つけるためにも、志望動機を丁寧に作り込み、採用側にしっかり伝えていきましょう。
➔【リニューケアに相談する】
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