2025/08/13投稿者:リニューケア

介護職は“無理しない”が新常識!抱えない・移乗しない介護で長く働く方法

介護職は、人の生活や命を支えるやりがいのある仕事です。


しかしその一方で、身体的・精神的負担が大きく、腰痛や慢性的な疲労、ストレスから離職に至るケースも少なくありません。

 

特に、利用者の移乗や抱え上げといった作業は腰や関節への負担が大きく、長年のキャリアに深刻な影響を与えることがあります。

 

こうした背景から、近年の介護業界では「無理しない介護」という考え方が広がりつつあります。


それは「抱えない」「移乗しない」など、職員の身体的負担を軽減し、長く続けられる環境を整えることを目的としています。

 

これは決して“手抜き”ではなく、むしろ職員と利用者双方にとって安全で、介護の質を高めるための新しいスタンダードです。

 

無理しない介護=「抱えない・移乗しない」介護とは?

昔の介護現場では、利用者を職員が直接抱え上げて移動させることが当たり前でした。


しかし、これでは職員の腰や膝に大きな負担がかかり、結果として慢性的な腰痛・関節痛、さらには離職につながっていました。

 

そこで注目されているのがノーリフトケア(No Lift Care)抱えない介護です。


これは、リフトやスライディングボード、電動ベッドなどの福祉用具を活用し、職員が直接抱え上げない介護方法のことです。

 

抱えない介護のメリット

  • 腰や関節への負担が激減し、ケガや腰痛の予防になる

  • 職員が健康を保ちやすく、離職率が下がる

  • 利用者の転倒リスクを減らし、安全性が向上する

  • 機械を活用することで、利用者の自立支援にもつながる

 

導入に必要なポイント

  • 福祉用具の導入と正しい使い方の研修

  • 職場全体の意識改革(「人力=誠意」ではない)

  • 管理職や経営層の理解と投資

 

無理しない介護が必要とされる背景

介護業界では、今後さらに人手不足が深刻化します。


厚生労働省の試算によれば、2025年には約32万人の介護人材が不足すると予測されています。

 

人員が不足する中で無理な介護を続ければ、現場の疲弊は加速し、離職者が増えてしまうという悪循環に陥ります。

 

この流れを止めるためには、「介護職員を守る」という視点が欠かせません。


無理をしない働き方は、職員の健康を守るだけでなく、結果的に利用者のサービス品質向上にもつながります。

 

無理をしないための具体的な働き方改善

1. 労働時間と休憩時間の管理

  • タイムカードやシフトで労働時間を正確に把握

  • 休憩は必ず確保し、休憩室で横になるなど心身をリセット

  • 残業削減のための業務効率化

  • 有給休暇の計画的取得(取りづらい職場は危険信号)

 

2. 同僚との連携強化

  • 報連相(報告・連絡・相談)の徹底

  • 忙しい時ほど声を掛け合い、助け合う文化を育む

  • チームケア意識の共有

 

3. 専門知識と技術の習得

  • 福祉用具の正しい使い方をマスター

  • 研修や資格取得でスキルアップ

  • ICT(介護記録アプリ・センサー)活用で負担軽減

 

4. 職場環境と人間関係の改善

  • 信頼できる人間関係の構築

  • ハラスメントを許さない職場風土

  • 改善提案がしやすい環境

 

5. 自分の心と身体を守る

  • 睡眠・食事・運動のバランスを意識

  • 趣味や家族との時間でストレス解消

  • 完璧主義を手放し、自分のペースで働く

 

無理しない介護が利用者にとっても良い理由

無理をして疲れ切った職員よりも、健康で笑顔の職員の方が、利用者も安心してケアを受けられます。

 

さらに、抱えない介護は利用者の筋力低下防止にもつながります。


機械を使うことで、利用者が自分でできる動作を維持しやすくなり、自立支援の観点からもプラスです。

 

無理しない介護ができる職場の見つけ方

もし現在の職場で「無理しない介護」が実現できていないと感じたら、転職も選択肢の一つです。


求人情報で以下の点を確認しましょう。

 

  • 福祉用具や機械設備が整っているか

  • 研修制度やスキルアップ支援の有無

  • 残業時間や有給取得率

  • チームケアを大事にしているか

  • 職員定着率の高さ

 

転職を考えている介護職員へ

介護職は「やりがい」と同じくらい「続けられる環境」が大切です。


もし今の職場で無理をして体を壊しそうになっているなら、それはあなたの努力不足ではなく、職場環境の問題かもしれません。

 

求人サイト「リニューケア」では、無理しない介護を実践している施設や、職員の健康を第一に考える事業所の求人を多数掲載しています。


さらに、専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望条件に沿った職場探しを無料でサポートします。

 

まとめ

  • 無理しない介護は介護職員を守り、利用者にも良い影響を与える

  • 「抱えない」「移乗しない」は安全で質の高いケアの新常識

  • 職場環境が変わらないなら、環境を変える選択肢も大切

  • 「リニューケア」で無理しない介護ができる職場を探そう

 

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