2026/02/05
介護職のハラスメントは我慢しなくていい|カスハラの実態と限界を感じたら取るべき行動
「利用者さんだから仕方ない」
「家族の気持ちも分かるし…」
「波風立てると働きづらくなる」
介護現場で働く多くの方が、こうした言葉を自分に言い聞かせながら、明らかにおかしい行為を我慢してきました。
しかし今、介護業界ではっきりと言われています。
介護職に対するハラスメントは、立派な問題行為であり、我慢する必要はないと。
暴言、暴力、セクハラ、理不尽な要求。
これらが原因で心身を壊し、介護の仕事自体を辞めてしまう人が後を絶ちません。
この記事では、
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介護現場で実際に起きているハラスメントの実態
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なぜ「介護だから仕方ない」が間違っているのか
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現場で取るべき具体的な対処法
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それでも改善しない職場から離れるという選択肢
を、介護資格を持つあなたの立場で、分かりやすく解説します。
介護ハラスメントとは?|今、最も深刻なのは「カスタマーハラスメント」
介護現場におけるハラスメントは、主に利用者やその家族から介護職員に向けられる行為を指します。
一般的に「介護ハラスメント」、または「カスタマーハラスメント(カスハラ)」と呼ばれています。
特徴的なのは、相手が“利用者・家族”という立場であるため、職員側が声を上げにくい点です。
その結果、
-
問題行為が常態化する
-
特定の職員に負担が集中する
-
管理者が見て見ぬふりをする
といった悪循環が起こります。
介護現場で実際に多いハラスメントの具体例
1. 身体的暴力(フィジカルハラスメント)
介護ハラスメントの中でも、最も危険で深刻なのが身体的暴力です。
よくある事例
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介助中に突然叩かれる、殴られる、蹴られる
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歩行介助中に足を引っかけられる
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気に入らないことがあると物を投げつけられる
-
入浴・排泄介助時に爪を立てられる、噛みつかれる
「認知症だから仕方ない」と片付けられがちですが、職員がケガをするリスクがある以上、放置していい問題ではありません。
2. 精神的暴力・暴言(モラルハラスメント)
身体的暴力よりも表に出にくい分、心を確実に削るのが精神的ハラスメントです。
よくある事例
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「バカ」「役立たず」「向いてない」などの人格否定
-
大声で怒鳴り続ける
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「クビにする」「訴えてやる」と脅す
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意図的に挨拶を無視する、嫌味を言い続ける
-
家族が職員を名指しで長時間責め立てる
このタイプのハラスメントは、「自分が悪いのかもしれない」と思わせてしまう点が非常に危険です。
3. セクシャルハラスメント(セクハラ)
介護職、とくに女性職員が被害に遭いやすいのがセクハラです。
よくある事例
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入浴介助や移乗時に執拗に体を触られる
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抱きつく、下半身を露出する
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性的な冗談や卑猥な話を繰り返す
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プライベートな質問をしつこくする
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同性介護を希望しているのに異性介護時にハラスメントを行う
これも「高齢者だから」「悪気はないから」と流されがちですが、セクハラは明確な人権侵害です。
4. 理不尽な要求・過剰サービスの強要(カスハラ)
最近特に増えているのが、サービス範囲を無視した要求です。
よくある事例
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契約外・時間外の介助を強要する
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個人的な買い物や金銭の要求
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特定の職員だけを指名し、過度な対応を求める
-
長時間拘束して話し相手にさせる
「断るとクレームになる」という恐怖が、職員を追い詰めます。
なぜ「介護だから仕方ない」は間違っているのか
介護職は、感情労働の側面が強い仕事です。
だからこそ、「我慢するのが当たり前」という空気が長年ありました。
しかし現在は明確に違います。
令和3年度の介護報酬改定
すべての介護事業所にハラスメント対策の実施が義務化されました。
つまり、
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ハラスメントは「個人の問題」ではない
-
事業所が守るべき「労働環境の問題」
という位置づけになっています。
我慢を強いる職場は、制度を理解していない、または守る気がない職場とも言えます。
ハラスメントを受けたとき、現場で取るべき対応
1. 絶対に一人で抱え込まない
最もやってはいけないのが、「自分が我慢すればいい」と黙り込むことです。
問題は必ずエスカレートします。
2. 具体的な記録を残す
感情ではなく、事実として残すことが重要です。
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日時
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場所
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相手
-
具体的な言動・行為
-
目撃者
簡単なメモで構いません。
記録は、あなたを守る武器になります。
3. 上司・管理者に報告する
「忙しそうだから」「面倒になりそうだから」と遠慮する必要はありません。
管理者には、職員の安全を守る義務があります。
4. 必要に応じてサービス中止・体制変更を求める
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複数人対応に切り替える
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担当変更を行う
-
サービス内容を見直す
-
悪質な場合は利用中止
これらは正当な対応です。
事業所が本来やるべきハラスメント対策
良い事業所ほど、以下を徹底しています。
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ハラスメントを許さない方針の明文化
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相談窓口の設置
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定期的な研修
-
契約書への明記
-
リスク時の複数人対応
逆に言えば、これらが整っていない職場は、職員を守る意識が低い可能性が高いです。
それでも改善しないなら「環境を変える」という選択肢
どれだけ声を上げても、
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管理者が動かない
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「我慢して」と言われる
-
問題が放置され続ける
そんな職場も、残念ながら存在します。
その場合、あなたが悪いわけではありません。
守られない職場に居続ける必要はないのです。
ハラスメントに悩む介護職こそ、転職で環境は変えられる
介護業界すべてが、ハラスメントに無関心なわけではありません。
-
職員を守る体制が整っている
-
管理者がすぐ動く
-
無理な利用者対応をさせない
そんな職場も確実に存在します。
ただし、求人票だけでは分かりにくいのも事実です。
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まとめ|あなたが壊れる前に、選択肢を持ってほしい
介護職のハラスメントは、我慢することで解決する問題ではありません。
あなたの資格、経験、想いは、大切にされるべきものです。
もし今、
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毎日職場に行くのがつらい
-
理不尽な対応に心が限界
-
このままでいいのか不安
そう感じているなら、一度、環境を変える選択肢を考えてみてください。
あなたを守る働き方は、必ずあります。
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