2025/09/04
介護現場で役立つ!薬の知識と服薬介助の正しい方法|新人でも安心できる完全解説
介護現場で日常的に行われるケアのひとつに「服薬介助」があります。
利用者さんの多くは複数の薬を服用しており、服薬のタイミングや飲み方を間違えると体調に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、介護職は「医療行為」を行うことはできません。
あくまで 安全に薬を服用できるように支援する立場 として関わります。
そのため、薬の基本的な知識や安全な介助方法を理解しておくことは、介護職として信頼を得るためにも欠かせないスキルです。
この記事では、
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介護職ができる服薬介助とできないこと
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安全に服薬を支えるための知識と工夫
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利用者さんへの配慮とコミュニケーション
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医療職との連携のポイント
をわかりやすく解説していきます。
「服薬介助が不安」「薬の知識をもっとつけたい」と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
介護職ができる服薬介助とできないこと
まずは、介護職がどこまで服薬介助に関わることができるのかを整理しましょう。
介護職ができること
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薬の準備:医師や看護師が一包化した薬を利用者さんごとに準備する。
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服薬の声かけ:「〇〇さん、お薬の時間ですよ」とやさしく促す。
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服薬中の介助:姿勢を整える、コップを渡す、ゼリーを用意するなど。
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飲み終わりの確認:飲み残しがないか口の中までチェック。
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服薬後の観察:体調の変化や副作用の有無を確認し、必要に応じて報告する。
介護職ができないこと
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医療行為にあたること:PTPシートから薬を出す、薬の量を調整する、粉砕するなど。
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不安定な容態の利用者への介助:医療職の観察が必要な場合は介護職が独断で対応できない。
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専門的な判断が必要なケース:誤嚥リスクが極めて高い、坐薬で出血の可能性がある場合など。
介護職の役割は「支援者」であり、「調整者」ではありません。
あくまで 安全な環境を整え、服薬を促し、異変を見逃さず報告する ことが大切です。
安全な服薬介助のためのポイント
1. 利用者の安全を第一に
誤嚥や落薬は小さなミスに見えても重大な事故につながることがあります。
服薬の際は必ず 上体を起こした姿勢 を促し、水やぬるま湯を用意して飲みやすい環境を整えましょう。
2. 服薬後の観察を忘れない
薬を飲んだ直後に体調が変化することがあります。
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顔色の変化
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むせ込みや咳
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倦怠感や吐き気
などが見られたら、すぐに看護師や医師に報告することが必要です。
3. 工夫して「飲み間違い」を防ぐ
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お薬カレンダー:曜日ごと、時間ごとに仕切りを作り、飲み忘れを防ぐ。
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服薬ボックス:利用者ごとに分けて整理。複数人の薬を一度に扱わない。
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見える工夫:薬袋には必ず名前と服用時間を明記。
薬の基礎知識を押さえておこう
介護職が専門的な薬学を学ぶ必要はありませんが、最低限の基礎知識は現場で役立ちます。
飲み合わせに注意
薬は食べ物や飲み物との組み合わせで効果が変わることがあります。
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牛乳と一緒に飲むと吸収が妨げられる薬
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グレープフルーツジュースで効果が強く出る薬
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アルコールと一緒に服用すると副作用が出やすい薬
貼り薬のポイント
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毎回貼る位置を変えて皮膚トラブルを防ぐ。
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貼った時間を記録しておく。
薬の形状ごとの注意点
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錠剤:むせ込みやすい人はゼリーを活用。
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散剤(粉薬):水に溶けやすいが誤嚥リスクあり。
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カプセル:大きくて飲みにくい人は服薬ゼリーがおすすめ。
医療職との連携がカギ
介護職が服薬介助を行うとき、必ず 看護師や薬剤師との情報共有 が重要になります。
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「飲み残しが多い」
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「むせ込みが頻発する」
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「服薬後に眠気が強い」
こうした観察結果を正確に伝えることで、医療職が薬の種類や投与方法を調整できます。
介護職は「気づきの報告者」としてチームに貢献できるのです。
利用者への配慮とコミュニケーション
服薬拒否への対応
「薬を飲みたくない」と拒否されることもあります。
そのときは無理やり飲ませるのではなく、
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理由を丁寧に聞く
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薬の必要性をわかりやすく説明する
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飲みやすい方法を一緒に探す
など、利用者の気持ちを尊重した対応が大切です。
利用者が主体的に服薬できる工夫
「自分で薬を飲んでいる」という感覚を持てることは、利用者の尊厳にもつながります。
できる限り 自己服薬を支援する姿勢 を心がけましょう。
服薬介助で信頼される介護職になるために
薬の知識を持っている介護職は、現場でとても重宝されます。
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安全な介助ができる
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医療職に的確な報告ができる
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利用者から信頼される
これらはすべてキャリアアップにつながる大きな武器です。
もし今の職場で服薬介助に関する研修やサポートが不十分だと感じるなら、転職によってスキルを伸ばせる環境に移る のも選択肢のひとつです。
まとめ:薬の知識は介護職の強い味方
介護職にとって「薬の知識」は特別な専門性ではなく、利用者の生活を安全に支えるための必須スキル です。
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医療行為と介護の境界を理解する
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誤嚥や飲み間違いを防ぐ工夫を取り入れる
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利用者の変化を正確に観察・報告する
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医療職とチームで連携する
この積み重ねが、あなた自身の成長にもつながります。
もし「もっと安心して服薬介助ができるようになりたい」「薬の知識を強化してキャリアアップしたい」と思ったら、環境を変えるのも一つの方法です。
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