2025/11/12
介護職でヘルニアに…それでも仕事は続けられる?痛みを悪化させない働き方と転職の選択肢を徹底解説
介護の現場は「腰への負担」と常に隣り合わせ。
利用者さんの移乗や体位変換、入浴介助など、1日に何度も前かがみや持ち上げ動作を繰り返す仕事です。
そのため「腰が痛い」「ヘルニアと診断された」という声は少なくありません。
実際、介護職員の腰痛・ヘルニア発症率は他業種よりも高く、国の調査でも介護職の約6割が腰痛を経験しているといわれています。
しかし、「もう介護の仕事は無理なのかな…」と諦めるのは早いです。
ヘルニアでも、正しい対策と職場の理解があれば、介護職を続けることは十分可能です。
この記事では、
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ヘルニアを悪化させない介助方法
-
腰への負担を減らす予防策
-
休職・復帰・配置転換の考え方
-
それでもつらい時の転職判断のポイント
をわかりやすく解説します。
同じように悩む介護職の方の参考になれば幸いです。
1. ヘルニアの介護職でも仕事を続けられる理由
ヘルニア(椎間板ヘルニア)は、腰椎の間にあるクッション(椎間板)が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが出る病気です。
一見「重労働の介護には向かないのでは?」と思われがちですが、実際には症状と働き方のバランスを取ることで、現場復帰・継続も可能です。
たとえば、
-
福祉用具の活用
-
腰を守る動作の習得
-
シフトや業務の調整
といった工夫で、負担を軽減できます。
「体を壊してまで頑張る」のではなく、「体を守りながら働く」ことが、今の介護現場では当たり前になりつつあります。
2. ヘルニアの介護職がまず見直すべき「介助方法」
腰に負担をかけない動作を覚えるだけで、ヘルニアの痛みや再発リスクは大きく減らせます。
スライディングシート・リフトを活用
人を抱え上げるのは、介護で最も腰を痛める動作です。
スライディングシートやリフトを使えば、持ち上げずに「滑らせて移動」させることができます。
福祉用具は「自分が楽になるだけでなく、利用者さんの安全にもつながる」大切なツール。
もし職場に導入されていない場合は、上司に相談してみましょう。
残存能力を活かす
利用者さんが自力でできる動きを尊重し、「全部介助しない」ことも大切です。
自分の力を少しでも使ってもらうことで、腰への負担がぐっと減ります。
腰を落として、ひねらない
前かがみで持ち上げると腰に大きな負担がかかります。
膝を曲げて腰を落とし、体全体を使って支えるようにしましょう。
また、「腰をひねる」動作は痛みの原因になるので避けます。
3. ヘルニアの再発を防ぐ「体づくり」
腰を守るためには、予防と日常ケアが欠かせません。
ストレッチ・体幹トレーニング
体幹が弱いと、少しの動作でも腰に負担が集中します。
1日5分でもいいので、腹筋・背筋・ストレッチを続けることで、腰を支える筋肉が安定します。
コルセットの活用
長時間の介助や入浴業務などでは、コルセットを装着して腰をサポートしましょう。
ただし「常時つけっぱなし」は逆効果になることもあるので、医師や理学療法士の指導を受けるのが安心です。
動作のクセを直す
腰をひねる・前のめりになるクセがある人は、早めに矯正しましょう。
姿勢を意識するだけで痛みが軽減することもあります。
4. 職場と協力して「無理のない働き方」に変える
ヘルニアと付き合いながら働くには、職場との連携が欠かせません。
シフト調整をお願いする
夜勤や連続勤務が続くと、腰への負担も蓄積します。
症状に合わせて、勤務時間を短縮してもらう・夜勤を減らすなどの調整を相談しましょう。
配置転換を検討する
どうしても身体介助が多い部署がつらい場合、
-
デイサービスの送迎担当
-
介護記録や受付対応
など、比較的身体負担の少ない業務に変えてもらう方法もあります。
上司への報告を怠らない
「少し痛いけど我慢しよう」と抱え込むと、悪化して長期離脱につながることも。
早めに相談すれば、職場側もサポートしやすくなります。
5. 介護職に復帰するまでの目安と流れ
症状の重さによって、休職から復帰までの期間は大きく異なります。
| 状況 | 目安となる復帰期間 |
|---|---|
| 軽症(安静・服薬で改善) | 数日〜1週間程度 |
| 中程度(保存療法・リハビリ) | 2〜4週間 |
| 手術を受けた場合 | 4週間〜3ヶ月程度 |
復帰時には、必ず主治医の診断書を提出し、「どんな動作なら可能か」「どこまで制限が必要か」を明確にしましょう。
無理をして復帰を早めるよりも、長く働き続けられる体を取り戻すことが大切です。
6. 復帰後に気をつけたい4つのポイント
-
腰を曲げない介助を意識する
→ 膝をつく・体を寄せるなど、重心を下げて行う。 -
福祉用具を徹底的に使う
→ 「自分が楽になる=長く働ける」と考える。 -
リハビリを継続する
→ 痛みがなくなっても体幹トレーニングを続ける。 -
コルセットなどを適切に活用
→ 必要時のみ装着し、筋力の低下を防ぐ。
7. 「もう無理かも」と思った時に考えたい選択肢
どうしても痛みが続く、改善が見込めない場合は、退職や転職も視野に入れましょう。
ただし、焦って辞める前に以下の3つを確認してください。
主治医に相談する
まずは医師の診断を受け、「どんな仕事なら可能か」を確認しましょう。
医師の意見書があれば、職場も動きやすくなります。
職場に配置転換や休業を相談
介護業務が難しくても、
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事務
-
受付
-
レクリエーション担当
など、腰への負担が少ない仕事が可能な場合もあります。
労災認定の可能性を調べる
業務中の介助で発症・悪化した場合は、労災認定を受けられるケースも。
自己負担を減らすためにも、労働基準監督署に相談してみましょう。
8. 介護職を辞める決断をする前に知っておきたいこと
「痛みで介助が怖くなった」「腰に不安がある」
そんな理由で辞める人は少なくありません。
でも、辞める=介護を諦めるではありません。
身体に負担の少ない介護施設や職種に転職することで、経験を活かし続ける道もあります。
たとえば、
-
デイサービス(入浴介助が少なく、日中勤務中心)
-
訪問介護(生活援助中心)
-
ケアマネジャーやサービス提供責任者
-
事務・相談員業務
など、体力面の負担を抑えながら活躍できる職場はたくさんあります。
9. ヘルニアを悪化させない転職先の選び方
転職を考える際は、求人票の「仕事内容」だけでなく、職場のサポート体制をしっかり確認しましょう。
ポイントは次の3つです。
-
福祉用具が整っているか
→ リフトやスライディングボードなどが使える環境か。 -
職員の人数が十分か
→ 人手不足の施設は1人あたりの負担が大きくなりやすい。 -
腰痛持ちの職員への配慮があるか
→ 「無理しない文化」がある職場なら、長く続けやすい。
10. 転職に迷ったら「介護職専門のエージェント」に相談を
「ヘルニア持ちでも働ける職場があるのか不安」
「腰に負担が少ない介護職ってどんな仕事?」
そんな時は、自分で探すよりも介護職専門の転職エージェントに相談するのが一番早く、確実です。
「リニューケア」では、
-
腰痛・ヘルニア経験者に理解のある職場
-
身体負担が少ない求人(デイサービス・訪問介護など)
-
働き方の柔軟な施設(時短・日勤のみなど)
を多数紹介しています。
一人で悩まず、プロに相談して「無理のない働き方」を見つけましょう。
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(登録後、専門アドバイザーが希望条件に合う求人を紹介します。)
まとめ:ヘルニアでも介護職を続けられる!大切なのは「体を守る働き方」
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腰に負担をかけない介助方法を身につける
-
福祉用具を活用して「持ち上げない介護」を意識する
-
職場に無理のないシフト・配置転換を相談する
-
痛みが続く時は医師・転職エージェントに相談
ヘルニアになっても、介護の仕事を完全に諦める必要はありません。
あなたの経験と優しさを活かせる場所は、きっとあります。
体を大切にしながら、自分らしい介護の働き方を見つけてください。
その一歩を「リニューケア」がサポートします。
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