2025/10/06
介護職の夜勤専従でWワークする前に読む!社会保険の“二重加入”をメリット・デメリットで丸ごと解説
夜勤専従でWワークを考えている介護職さん、最近とても増えています。
「夜勤だけなら日中の時間も取れるし、もう少し収入を増やしたい」
そんな前向きな理由で副業を始める方も多いですよね。
ただ、ここで注意しておきたいのが社会保険の「二重加入」問題です。
実は、2024年10月から社会保険の適用範囲が拡大され、「従業員数51人以上の事業所」でも短時間勤務の方が加入対象になるケースが増えました。
つまり、これまで「パートだから関係ない」と思っていた方も、勤務条件によっては2つの職場で社会保険に加入する可能性が出てきたのです。
一見、「保障が増えるならラッキー」と思うかもしれませんが、実際にはメリットとデメリットの両面があります。
たとえば、二重加入になると将来の年金が増えたり、傷病手当金などの保障が手厚くなる一方で、保険料が倍になることで手取りが減ることも。
また、「副業が本業にバレるリスク」や「書類手続きの手間」も無視できません。
この制度を正しく理解していないと、思わぬ損をしたり、トラブルにつながることもあります。
この記事では、そんな社会保険の二重加入(複数事業所での加入)について、介護職の夜勤専従Wワークを例に、最新の制度変更も踏まえてわかりやすく整理しました。
✔ どんな条件で「二重加入」になるのか
✔ メリット・デメリットのリアルな比較
✔ 手続きの流れや注意点
✔ そして「バレない?」「損しない?」といった疑問への答えまで
これを読めば、Wワークを始める前に損せず・焦らず判断できる知識が身につきます。
リニューケアが、介護職のリアルな働き方に寄り添って徹底解説します。
夜勤専従でWワークしても大丈夫?社会保険が“二重になる”ってホント?
介護の仕事って、「もう少し稼ぎたい」「時間を有効に使いたい」と思ってWワークを考える人が本当に多いですよね。
特に夜勤専従なら日中に別の仕事を入れやすく、「夜は特養で、昼はデイサービスで」なんて働き方も現実的です。
ただ、ここでよく出てくるのがこの疑問。
「2つの職場で働いたら、社会保険ってどうなるの?」
実はこれ、2024年10月からの制度変更で、条件によっては2つの職場それぞれで社会保険に入る=“二重加入”になるケースが出てきました。
「え、保険料2倍払うの?」と焦る方も多いのですが、実際は少し仕組みを知っておくだけで損を防げます。
そもそも「社会保険の二重加入」ってどういうこと?
社会保険とは、ざっくり言うと以下の2つのセットです。
- 
健康保険(病気やケガのときに使う保険) 
- 
厚生年金保険(将来もらう年金) 
基本的には、1つの職場にフルタイムで勤めていればその職場で加入します。
でも、Wワークなどで2つの職場それぞれが加入条件を満たすと、どちらの職場からも社会保険料が引かれることがあるんです。
たとえば──
- 
A病院:週30時間勤務 
- 
B施設:週20時間勤務 
この場合、両方の職場で「加入対象」になれば、健康保険・厚生年金をそれぞれに加入する形になります。
つまり“二重加入”です。
二重加入になるとどうなる?メリットとデメリット
実際に「2つ入る」とどうなるのか?
ざっくり整理するとこうです
メリット
- 
将来もらえる年金額が増える(2つの加入分が合算される) 
- 
万が一の病気・ケガでも、それぞれの保険で給付が受けられることもある 
- 
厚生年金の加入期間が延びるので、老後の安心感がアップ 
デメリット
- 
保険料が2つの職場から引かれるので、手取りが減る 
- 
どちらの職場で健康保険証を使うのか分かりにくくなる 
- 
手続きが少し複雑になる(勤務先にも書類対応の手間) 
特に「夜勤専従+日勤の副業」というパターンでは、思ったより勤務時間が多くなり、気づかないうちに加入対象になることも。
なので、事前に勤務時間や週の出勤日数を確認しておくのが安心です。
「二重加入」になりやすいのはこんな人!
2024年10月以降、次の条件に当てはまると加入対象になる可能性が高いです。
- 
従業員が51人以上の事業所で働いている 
- 
週20時間以上働いている 
- 
月8.8万円以上の収入がある 
- 
勤務期間が2ヶ月を超える見込み 
- 
学生ではない 
この条件を両方の職場で満たすと、二重加入になるケースが出てきます。
逆に、片方が小規模事業所(50人以下)だったり、勤務時間が短ければ、今まで通り1つの保険で済む場合もあります。
「副業がバレる」ってホント?気になる人へ
よくある心配が「Wワーク先で社会保険に入ると、本業にバレるのでは?」というもの。
結論から言うと、保険の手続きだけでバレることはほぼありません。
ただし、住民税の納付方法が「会社経由(特別徴収)」だと、副業分の所得が本業の給与明細に反映されることがあります。
これを避けたい場合は、副業分を「自分で納付(普通徴収)」にするよう、市区町村に申請すればOKです。
どうすれば損しない?Wワーク前に確認したいポイント
夜勤専従やWワークを始める前に、以下の3つだけはチェックしておきましょう
- 
勤務時間・日数・収入の見込みをざっくり計算 
- 
各職場の「社会保険加入条件」を確認 
- 
不明点は人事・社会保険担当者に聞く or 社労士に相談 
面倒に感じるかもしれませんが、これを押さえておくだけで、「こんなはずじゃなかった…」というトラブルをかなり防げます。
まとめ:Wワークは悪くない。でも“仕組み”を知っておくのが大事!
夜勤専従+Wワークは、収入アップにもスキルアップにもつながる働き方です。
でも、社会保険や税金のルールを知らないままだと、手取りが減ったり、手続きで混乱することも。
「二重加入になるかも?」と思ったら、
まずは勤務条件を整理して、どちらの職場で社会保険に入るのがベストか考えてみましょう。
リニューケアでは、介護職の働き方や転職に関する最新情報をわかりやすく紹介しています。
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